奥歯で食べ物を噛めない状態になってしまった患者さんが、入れ歯を入れて奥歯で噛めるようになったら、趣味のボウリングのスコアがとたんにアップしたそうです。ボウリングをはじめ、スポーツでは姿勢や身体のバランスを保つときに歯をぐっと噛み締めて力を入れることはとても重要です。競技の成績にも大きく影響してきます。プロのスポーツ選手も、身体はもちろん大切にしますが、一本一本の歯までとても大切にしています。

幼い頃、同じ時を過ごした仲間が久しぶりに集いました。当時はみんなでモリモリ食べていましたが、50代・60代の同窓会では美味しそうにテーブルに並べられたお肉に手を付けない人もいました。「身体の調子はいいのだけれど、歯周病で歯の調子が悪いので、固い肉が噛めないんだ」昔は元気にスポーツもバリバリやっていた人が、顔も老けて変わってしまったことに、みんなが驚いていました。歯の定期検診を続けてきた人と、そうでない人で大きな差が生まれことがあります。人生で取り返しのつかない後悔をしないよう、未来の自分のために、今から歯の健康を守りましょう。

「なぜ定期検診を継続できているのですか？」29年間ひろかみ歯科医院に通い続けてくださっているお二人の方にお話を聞きました。Aさんは、自分の歯を削りたくないから。Bさんは、おばあちゃんになっても、美味しく料理を味わいたいから。理由は異なってはいるものの、お二人に共通していたのは、"強い意志"でした。意志あるところに道はできる。人生100年時代を豊かに過ごすために、大切なことかもしれません。

歯周病と糖尿病には密接な関係があることをご存知ですか？歯周病治療には、血糖コントロールの改善効果もあるのです。歯周病が原因で歯を失い、歯肉が腫れていた患者さんに治療をし、入れ歯を作って噛めるようにしました。すると先生もビックリ…！糖尿病の数値もみるみる下がっていきました。生活習慣病の予防策は、歯の健康維持からスタートしませんか？